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スーツのクリーニングの頻度・日数を解説!スーツを出す際の注意点について!

スーツは、ビジネスパーソンの「戦闘服」です。テレワークで在宅勤務の時間が増えたとはいえ、仕事への気持ちをオンにするために、あえてスーツを着てパソコンに向かう人もいるほどです。このように、日常的に着こなしているスーツですが、スーツを清潔に保つためのクリーニングの頻度、出し方の注意点、値段などを正しく理解している会社員は、そんなに多くないのではないでしょうか。スーツクリーニングの頻度や日数、出し方の注意点などを、詳しく解説します。

スーツクリーニングの頻度

一口にスーツといっても、仕事用・礼服用があり、種類によって着用する頻度が変わります。また、季節によって、身に着けるスーツの素材や風合いも異なるので、クリーニングに出す頻度も違ってきます。

仕事用スーツは毎日着るものなので、クリーニングには気を配りますが、礼服用スーツは年に何回も着る機会は少ないため、お手入れがぞんざいになることもあります。そのため、1回着ただけで、洋服ダンスにしまい込み、久しぶりに出したら、カビがびっしりと付いていた、という残念なことにもなりかねません。仕事用スーツと礼服用スーツに分けて、スーツクリーニングの頻度を、見ていきましょう。

  • 仕事用スーツ
  • 礼服用スーツ

仕事用スーツ

仕事用スーツのクリーニング頻度は、季節によって大きく異なります。春夏と秋冬で、着るスーツの素材などが異なるものも多いですが、一般的に、夏場の方が、冬に比べてクリーニングに出す頻度が多くなります。さらに、外回りの多い営業職なのか、エアコンの効いた室内での事務職なのかによっても、クリーニング頻度は変わります。また、汗をかく量によって、スーツをクリーニングに出す頻度も変わってきます。

春夏用スーツ

春夏用のスーツの生地は、薄く、織り方が粗く、軽いのが特徴で、サマーウールやリネン(麻の一種)といった、通気性が良く、見た目も涼しげな素材でできています。春夏用スーツは、背中部分の裏地がない「背抜き」が主流となっています。汗をかけばかくほど、汚れや臭いがスーツに蓄積してしまうため、春夏用スーツは最低でも「2週間に1回」くらいの頻度でクリーニングに出すのがおすすめです。

汗や湿気を吸い取り、素早く乾燥する化学繊維の夏用スーツは、汚れが繁殖しやすいため、クリーニングにはこまめに出しましょう。

秋冬用スーツ

秋冬用スーツは、生地が厚く、きめ細かい織り方で重いのが特徴で、ウール(羊毛)などの素材でできています。秋冬用スーツは、内側全てに裏地がある「総裏」が多く、汚れや湿気などから表地を守り、役割を果たしてくれるため、秋冬用スーツは「1シーズンに1回」くらいの頻度でクリーニングに出すのがおすすめです。

夏場と比べると、そんなに汗をかかないため、クリーニングの頻度は低くなるように思われますが、雨や雪、ホコリなど、目に見えない汚れが付着していることもあります。スーツは、ビジネスの大切な「戦闘服」です。気を抜くことがないように、丁寧に取り扱いましょう。

礼服用スーツ

1回でも着用した礼服用スーツは、その都度、クリーニングに出すようにしてください。

礼服用スーツは黒色のため、パッと見ただけは汚れていないように思えるかもしれませんが、汗や皮脂などの汚れは付着しています。1回分のクリーニング代を節約して、そのまま保管したのはいいけれど、次に必要になったときに洋服ダンスから出してみるとカビだらけで、カビ取りも合わせた高額のクリーニング代を支払う羽目になってしまった、なんてことにはならないよう、気をつけてください。

スーツクリーニングの種類

スーツの洗い方には、大きく分けて、ドライクリーニングとウェットクリーニングの2種類の方法があります。ドライクリーニングは、水の代わりに油を原料にした特殊な溶剤を使って、スーツへのダメージを抑えながら洗う方法です。汗抜きクリーニングは、ドライクリーニングの一種で、文字通り汗抜きをする方法です。ウェットクリーニングは、ドライクリーニングで落ちないものを水洗いする方法です。以下、詳しく見ていきましょう。

  • ドライクリーニング
  • 汗抜きクリーニング
  • ウェットクリーニング

ドライクリーニング

ドライクリーニングは、水で洗うと形崩れをしたり、縮んだり、色落ちしたりする衣類を洗うために1800年頃にフランスで開発された洗浄方法です。ドライクリーニングで取り除くことができるのは、油汚れ、皮脂、すす、ホコリ、口紅、ファンデーション、ボールペン、ガムなどの汚れです。ウールのコートやスーツ、カシミヤのセーター、シルクのドレスなどもドライクリーニングに適しており、「衣類にやさしい洗い方」といわれています。

ドライクリーニングは、油汚れに強い反面、汗、果汁、しょうゆ、清涼飲料水、アルコールなどの水溶性の汚れを完璧に落とせないのが難点です。

汗抜きクリーニング

汗抜きクリーニングは、ドライクリーニングの一種で、ドライクリーニングの溶剤の中に、汗抜き用の特殊な溶剤と水分を、一定量加えて洗う方法です。水洗いすると縮んだり、色落ちしたり、形崩れする衣料に対して、あえて水洗いするとあって、クリーニング屋の高度な技術が必要となります。

ドライクリーニングは、油汚れに強く、汗などの汚れは完璧に落とすことはできませんが、補足的に汗抜きクリーニングを行うことで、約60~70%の汗汚れを落とすことができます。

汗抜きクリーニングを行うことで、汗による染みや黄ばみ、悪臭、繊維の劣化などを防ぐことができ、スーツや制服などの大切な衣類を、長く快適に着続けることができます。

ウェットクリーニング

ウェットクリーニングは、ドライクリーニングだけでは落ちにくい汗、しょうゆ、食べこぼしの汚れを、縮みや形崩れを起さないように、特殊な洗剤を使って水洗いする方法です。

衣類に染み込んだ汗、コーヒー、しょうゆなど、水溶性の汚れは90%以上落とせますが、洗わずにそのまま保管した結果できてしまう黄色く変色した汗染みは、ウェットクリーニングの洗いのみでは十分取り切れないのが難点です。

スーツクリーニングの出し方の注意点

大切なスーツをクリーニングに出すときのポイントは、以下の4つです。間違った出し方をすると、「汚れや汗の臭いが落ちていない」など、残念な仕上がりになることもあります。生地の特性や留意点など、クリーニング店に事前に知らせたいことがある場合は、衣類ごとにメモをして渡すのもいいでしょう。

  • ジャケット・ズボンはセットで出す
  • ポケット内に装飾品が入ってないか確認する
  • 汚れがある部分を伝える
  • 洗濯表示をチェックする

ジャケット・ズボンはセットで出す

スーツのジャケットとズボンは、必ずセットでクリーニングに出しましょう。上下別々にクリーニングに出してしまうと、洗浄や乾燥の工程によって、色が落ちたり、風合いが変化したりする場合があります。

スーツは、ビジネスパーソンの「顔」でもあります。見た目の印象で「できる」人かどうか判断されることもあり、例えば、色がちぐはぐなスーツを着て外回りに出かけると、第一印象が悪くなることもあります。特に女性は、微妙な色の変化に敏感です。見た目で損をしないためにも、上下セットでクリーニングに出しましょう。

ポケット内に装飾品が入ってないか確認する

ポケットの中に、腕時計や結婚指輪、ブレスレットなどの装飾品が入っていないかを、事前に確認しましょう。ポケットの中は、クリーニング店でチェックされない場合があります。装飾品が入ったままだと、洗浄や乾燥の工程で、装飾品に傷が付いてしまうことがあります。

クリーニング店にスーツを出すときは、ズボンのポケットを引っ張り出してみる、ジャケットのポケットを一度叩いて、何か入っていないか確認するなどを習慣づけることで、装飾品の出し忘れを防ぐことができます。

汚れがある部分を伝える

染みや汚れがある位置は、必ずクリーニング店のスタッフに伝えましょう。汚れのある部分を伝えずに出すと、汚れが取れず、再度依頼することになってしまう可能性があります。トラブルにならないためにも、染みや汚れを口頭で述べる、もしくは、汚れの位置を記したメモを預けるなどの対策を行ってください。

さらに、スーツの素材によって洗い方が異なることもあるため、デリケートな生地や高級スーツは、事前に伝えておきましょう。「はっ水加工や防水加工をしてもらいたい」など、クリーニング店にお願いしたいことがあるときにも、衣類ごとにメモをして、お店に預けるようにしましょう。

洗濯表示をチェックする

洗濯表示をチェックすると、クリーニング店での対応がスムーズになります。衣類には「洗濯表示(取り扱い表示)」があり、洗濯するときの全ての注意事項が記載されています。大切なスーツなので、まずは自分で洗濯表示を確認し、どのようなクリーニング方法が適しているのかをチェックしましょう。

スーツクリーニングの値段の相場

クリーニング店は、チェーン店、個人店、宅配クリーニング店の3つの形態に分けられています。スーツ1着のクリーニングの値段は、店舗ごとに異なり、消費者にとって分かりづらくなっているのが実情です。

クリーニング料金には、クリーニングの技術や手間の費用だけでなく、店舗の賃料、人件費、配達にかかる車のガソリン代といった経費も踏まえて、料金に反映されています。店舗の形態ごとの特徴と、スーツクリーニングの値段の相場を、見ていきましょう。

  • チェーン店
  • 個人店
  • 宅配クリーニング店

チェーン店

チェーン店でのスーツクリーニングの値段の相場は、約1000円です。

チェーン店は、店頭で受付と衣類の受け渡しだけを行い、クリーニング処理は別の工場で行っています。自分の店舗でクリーニング設備を用意したり、クリーニング技術を磨いたりする必要がないため、料金が比較的安く抑えられています。

個人店

個人店の相場は、約2000~3000円です。

個人店は、自分の店舗にクリーニング設備があり、自らの技術でクリーニング処理を行っています。チェーン店のどの店舗も、品質が平均的なのに対し、個人店の経営者は、さまざまな勉強会に参加して、自己の技術を磨いたり、新しい洗剤や染み抜きのテクニックを研究したりしています。こだわりの職人の店舗も、個人店に多いのが特徴です。

宅配クリーニング店

宅配クリーニングの相場は、約2000円前後です。

宅配クリーニングは、最近話題になっているクリーニング店の形態です。インターネットで受付を行い、宅配便業者が自宅へ品物を引き取りに来て、提携しているクリーニング工場へ送り、クリーニング処理した後、自宅に届けるしくみです。

24時間インターネットで受付ができ、自宅から出ずにクリーニングが完結するのが特徴です。チェーン店に比べると割高ですが、わざわざ時間を見つけて店舗に取りに行く必要がないため、「クリーニング店の営業時間内にスーツを持って行けない」「クリーニングに出したいけれど、近くに店舗がない」といったビジネスパーソンにはおすすめです。

スーツクリーニングが仕上がるまでの日数

スーツの状態にもよりますが、早い店舗だと1~2日間で、スーツクリーニングが仕上がります。最短で即日受け取りが可能なところもありますが、必ず即日受け取れるというわけではなく、店舗によって「午前何時までに持ち込むと、夕方以降に受け取れる」などといった条件があるため、しっかり確認しておきましょう。

通常のドライクリーニングは、約2~3日程度、ウェットクリーニングなどの特殊なクリーニングの場合は、1週間程度かかることもあります。また、クリーニングの期間は、店舗によって日数が異なることも知っておいてください。

スーツは自宅でも洗濯可能?

ほとんどのスーツには、「ドライクリーニングマーク」が付いているはずです。「ドライクリーニングマーク」は、「ドライクリーニングをしても大丈夫ですよ」という意味なので、洗濯するときは「絶対にドライクリーニングをしなければならない」ということではありません。さらに、「ドライクリーニングマーク」に加えて「水洗い可マーク」があれば、自宅でクリーニングすることができます。

洗濯表示に「水洗い可」と表示されているスーツや、ウォッシャブルスーツなどは、きれいにたたんで、洗濯ネットに入れて、おしゃれ着用の中性洗剤での押し洗いや、弱水流コースのある洗濯機で洗ってください。

洗濯終了後は、スーツを手で絞らないようにしましょう。きつく絞ると、繊維が縮み、固くなってしまう恐れがあります。洗濯機で20~30秒脱水した後、形を整えてから、陰干しします。

しかし、色落ちや形崩れ、しわなどができやすくなるため、自宅でスーツを洗濯することは、あまりおすすめできません。カシミヤ、シルク、高級素材のスーツは、自宅で洗濯すると、生地が傷み、しわなどができる可能性が高いため、必ずクリーニングに出すようにしましょう。

まとめ

宅配クリーニング「ラクリ」は、24時間インターネットで受け付け、自宅に居ながらスーツクリーニングが完結します。お届け日時が指定でき、毛玉取りやほつれ直しも無料です。さらに、シーズンの終わりには、管理の行き届いた専用倉庫で10カ月間、保管してくれます。

ビジネスパーソンのスーツは、清潔感があり、仕上がりがパリッとしていると、見た目にも良い印象を与えます。スーツクリーニングの頻度や、出し方の注意点などの知識を身につけ、大切なスーツをより長く快適に着こなしましょう。

ボタン付けができるクリーニング屋は便利!割れたボタンも対応可能!

最近、ボタン付けができるクリーニング屋が急増しています。「ボタン付けぐらい自分でできる」と、挑戦してみたものの、上手くいかなかった、洋服の印象が変わってしまった、と嘆く前に、無料でボタン付けをしてくれるクリーニング屋を選んでみませんか。今回は、クリーニングに出す前のボタンの取り扱い方法、ボタン付けの料金相場や、破損原因など、ボタン付けにまつわるアレコレについて解説します。

ボタン付けができるクリーニングが増加している

クリーニング屋は、洋服を洗濯してきれいにしてくれるだけではありません。毛玉取りや染み抜きなどのサービスを提供してくれるお店も、登場しています。ボタン付けもサービスの一つで、ボタンを付けられない方や、「裁縫はできるけど、ボタン付けが面倒」と思う方に、重宝がられています。

クリーニングのボタン付けサービス

クリーニング屋がボタン付けをしてくれるのは、クリーニングに出す前にボタンが完全に取れてしまっている場合、ワイシャツなどのボタンが取れかかっているのを気づかずにクリーニングに出した場合、クリーニング中にボタンが破損したり、割れてしまったりした場合の3つのケースがあります。

クリーニングに出す前は、ボタンが取れていないかどうかを、自分でチェックすることが大切です。取れかかっているボタンや、ヒビが入っているボタンは取り去った上で、クリーニング屋に衣類と一緒に持って行くようにしましょう。

クリーニング屋がボタンを付けてくれるのは、以下のケースです。

  • ボタンが取れている
  • ボタンが取れかけている
  • ボタンが破損したり割れたりしている

ボタンが取れている

クリーニング屋は、預かった衣類を工場へ持って行く前に、しっかりチェックしています。預かっている衣類のボタンが完全に取れている場合、スタッフがボタンを取り付けてくれます。クリーニング屋でボタンを用意するときは、有料になるケースもあります。

クリーニングに出す前に、ボタンが取れていることに気付いた場合は、取れたボタンを持参してください。ボタンを紛失したときは、スーツやワイシャツに付いている予備ボタンを持って行き、スタッフにボタンが取れていることを申し出てください。

取れたボタンなどがない場合、クリーニング屋は、他のボタンと似ているものを探して付けてくれますが、やはり洋服とボタンの調和を考えると、ボタン一つだけが浮いてしまい、統一感を損ねることがあります。

店舗が付けてくれた類似ボタンが気に入らなくても、返品や交換、再度の付け直しなどには、原則として応じてもらえないことも、頭に入れておきましょう。取れたボタン、もしくは、予備ボタンを持って行くのがおすすめです。

また、ボタン付けに対応していないクリーニング店もあるので、クリーニング屋を選ぶ際は、サービス内容を確認することが大切です。

ボタンが取れかけている

預かっている衣類のボタンが取れかかっている場合、見つけたスタッフがボタンを無料で付け直してくれます。

ボタンが取れかかっているのに、気づかずにクリーニングすると、クリーニング中の擦れや衝撃で、ボタンが完全に取れてしまうこともあります。何も伝えずにクリーニングに出すと、店舗側が気づかないこともあるため、ボタンを付けてもらいたいときは、事前にクリーニング屋に伝えておくことが大切です。

ボタンが破損したり割れたりしている

クリーニング屋が衣類を預かっている間にボタンが破損したり、割れたりした場合は、店舗側に責任があるため、無料でボタンを付け替えてくれます。

クリーニング中にボタンが破損したり、割れたりする可能性が高い工程は、3つあります。それぞれの工程ごとに、破損の原因やクリーニング屋の対応が異なるため、ざっと見ていきましょう。

【破損事故例】

  • プレス工程による破損
  • 洗浄工程による破損
  • 乾燥工程による破損

プレス工程による破損

プレス工程におけるボタンの破損は、専用のプレス機械の高熱と、圧力に耐えきれずに生じるケースが多いです。中でも破損しやすいのは、ワイシャツの襟や、カフス部分のボタンです。プレス工程における破損はあまり起こらないのですが、プレス機に装着されたパッドを定期的に交換せずに使い続けると、硬くなってしまうことで破損する場合があるようです。

一方、アイロンによる手仕上げの作業だと、基本的には破損は起こらないとされています。しかし、慣れていないスタッフによる手仕上げだと、業務用のアイロンで無理にプレスを行うこともあり、プレス機と同様の事故を引き起こすこともあるようです。

洗浄工程による破損

クリーニング屋で使用されている洗濯機は、内胴がステンレス製の金属でできており、家庭用の洗濯機と同様、回転運動によって汚れを除去します。洗浄処理中に内胴と接触することで、強い衝撃が加わり、ボタンに亀裂が入ったり、割れたりしてしまうことがあります。デリケートな貝ボタンだと、接触する角度や頻度などによって、立ちどころに割れてしまうこともあります。

クリーニング屋の洗濯機には、容量が100kgの大型洗濯機と、容量が20 kgぐらいの小型洗濯機があり、目的別に使い分けているのが一般的です。大型洗濯機では、大きな衣類やタオルなど、同一品を大量に洗うのに最適で、小型洗濯機は、ワイシャツなど、多目的で少量ずつ洗うのに向いています。

洗浄工程でボタンが割れるのを防ぐ方法として、洗濯機内に入れる衣類などの分量と、水の量を適量にすることが求められています。

乾燥工程による破損

乾燥工程での叩き効果で、ボタンが取れたり、ボタンが破損したりします。クリーニング屋の使用する乾燥機には、回転式乾燥機と、静止型乾燥機があります。

回転式乾燥機は、コインランドリーなどで見かけるもので、衣類を熱とともに回転させながら乾燥します。回転による摩擦で衣類にダメージを与え、ボタンが機械のフチに当たることが原因で、割れてしまいます。

静止型乾燥機は、ハンガーに吊るした衣類をクローゼットに似た装置に入れ、温風などによって衣服を乾燥させます。回転式乾燥機と比べると、衣類同士の摩擦が発生しないため、ボタンが落ちたり、割れたりすることが少なくなるようですが、一度に乾燥できる量が少ないのがデメリットです。

乾燥工程によるボタンの破損を防ぐ方法として、ボタンをアルミホイルでくるんだり、ボタンをガードする器具を付けたりして乾燥しているクリーニング屋もあります。

クリーニングに出す前のポイント

クリーニング屋にボタン付けをお願いする際は、ボタンの種類についても、把握しておく必要があります。クリーニング屋に出す頻度が高いワイシャツのボタンの特徴を、見ていきましょう。ワイシャツのボタンは、以下の2種類があります。

  • 貝ボタン
  • プラスチック製ボタン

貝ボタン

貝ボタンの原料は、白蝶貝、黒蝶貝、高瀬貝、アワビ類などの貝殻で、ボタン1個ずつ、手作業で作ります。光の加減で七色に変化し、繊細で優雅な光沢、微妙な色と模様が、ワイシャツに高級感を与えます。

熱に強い反面、力に弱いのが特徴で、衝撃を受けると、すぐにヒビ割れてしまうこともあります。普通に着ていても割れてしまうことがあるようなので、耐久性はありません。

プラスチック製ボタン

プラスチック製ボタンは、熱に強く、力にも強く、さらに、薬品に対する耐久性などが標準以上とあって、非常に多くの衣服に利用されています。材質的には、クリーニング上の問題は特にないようですが、角張ったり、反り返ったりしているボタンは割れやすく、丸くてコロンとしたボタンは割れにくいとされています。

プラスチック製ボタンは、形状によっては壊れやすいものもあるため、ボタンにヒビが入っていないかを、日常的にチェックしておくと良いでしょう。

また、プラスチックの表面に「ヒカリモノ」が接着されたボタン、ブランド名が入ったボタンなど、替えが効かないボタンは、クリーニングのときに破損する恐れがあるため、心配なら、事前に取り外しておくのも一考です。

クリーニングのボタン付け料金の相場

取れかかっているボタンや、クリーニング中に取れてしまったボタンの付け直しに関しては、無料でサービスしてくれる店舗が多いようです。

一方で、クリーニングする前から完全に取れていたボタン、取れたボタンもしくは予備ボタンがなく、クリーニング屋がよく似たボタンを付け替えた場合は、無料で付けてくれる店舗もあれば、別途料金がかかる店舗もあります。有料の場合の料金は、ワイシャツは300円、ジャケットやコート、スーツは1000円程度が目安です。

クリーニング中にボタンを破損した場合は、クリーニング屋の責任問題となるため、無料で取り付けてくれます。

クリーニングのボタン付け直しに掛かる日数

ボタンの付け直しにかかる日数は、クリーニングを依頼するときにボタン付けもお願いすれば、その分だけ余計に必要というわけではありません。即日対応をうたっている大手クリーニング店やチェーン店では、クリーニングだけでなく、ボタン付けも即日で行ってくれます。

しかし、お直しという形でボタン付けを行っているクリーニング屋の場合は、少し時間がかかることがあるようです。ボタン付けは、あくまでサービスの一環で、ボタン付けの所要日数を明確に示しているクリーニング屋は少ないため、お急ぎのときは、どれくらい日数がかかるかを、事前に確認してください。

宅配クリーニングはボタン付けも対応可能?

最近、都市部を中心に、急激に利用者が増えている宅配クリーニングです。24時間インターネットで受け付け、自宅に居ながらクリーニングが完結するとあって、人気を集めています。店舗のあるクリーニング店と比べると、料金はそんなに安くありませんが、宅配クリーニング業者の多くは、無料でボタン付けを行ってくれます。

宅配クリーニングにボタン付けをお願いするときは、万が一のために、どこにボタンを付けてほしいのかを、事前に伝えましょう。業者によっては、ボタンの取り付け場所を伝えるタグなどを、準備しているケースもあります。

クリーニング後、到着した荷物はすぐに開けて、お願いした場所にちゃんとボタンが付いているかどうかを、必ずチェックしましょう。事前事後が確認できるように、荷物を送る前に、写メを取っておくのもおすすめです。

宅配クリーニング「ラクリ」では、ボタン付けを無料で対応しています。取れかかっているボタンだけでなく、完全に取れてしまったボタンを一緒に送ると無料で付けてもらえ、予備ボタンがなければ、類似のボタンで対応してくれます。「ラクリ」の無料サービスは、ボタン付けだけではありません。長期保管、染み抜き、毛玉取りなどのサービスも無料です。

まとめ

ボタンが取れかかっている、もしくはクリーニング中にボタンが取れた場合は、無料サービスで付け直してくれるクリーニング屋が多いですが、ボタンが完全に取れた、予備ボタンもなくしてしまった場合は、有料となる店舗もあるため、事前に確認してください。

宅配クリーニングの多くは、ボタン付けを無料サービスとして行ってくれるので、活用してみてはいかがでしょうか。ボタンは、洋服の印象を決める大切なアイテムです。クリーニングと一緒に、ボタン付けもお願いして、こだわりの洋服を長く着続けましょう。

ドライクリーニングとは何か?自宅で洗濯できない衣類などを紹介!

「購入したワンピースにドライクリーニングのマークが付いていた」「毎回洗濯の度にクリーニング店に出さないといけないの?」「自宅で洗えるって聞いたこともあるけれど、そもそもドライクリーニングって何?」と、ドライクリーニングに対して、素朴な疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。今回は、ドライクリーニングのしくみ、メリット・デメリット、溶剤の特徴、洗濯表示の真実、自宅で洗える衣類など、ドライクリーニングにまつわるアレコレをまとめてご紹介します。

ドライクリーニングとは?

ドライクリーニングとは、水を使わずに油を原料にした特殊な溶剤を使って、衣類へのダメージを抑えた洗浄方法で、1800年頃にフランスで開発されました。ドライクリーニングの対象となるのは、水で洗うと形崩れや縮み、色落ちなどが生じる衣類です。

例えば、カシミヤのセーター、ウールのスーツ、ファーなどは、水で洗うと形崩れしたり、縮んだりしてしまいますが、ドライクリーニングだと縮むことはほとんどありません。クリーニング店は、生地や汚れに合わせて、ドライクリーニングで洗うべきかどうかを、判別しています。さらに、店舗ごとに使用する溶剤も異なっているため、仕上がり具合に差が生じることもあります。

「ドライクリーニングは油を使って洗っている」と聞くと、化石燃料に対する悪いイメージから、「ドライクリーニングは環境によくないのでは?」と思われがちですが、最近では、環境に優しいドライクリーニング方法も浸透しつつあります。

ドライクリーニング溶剤の特徴

洗濯表示にある「F」や「P」というマークは、クリーニングで使う溶剤を指定しているということを、ご存じですか。さらに、アルファベットの下にアンダーラインが付いているときは、「クリーニングのときは、優しく洗ってください」ということを意味しています。

ドライクリーニング溶剤には3種類あり、溶剤によって特徴が変わります。クリーニング店では、汚れや素材などに合った溶剤を、使い分けています。クリーニング店によって使用している溶剤が異なるため、どのタイプの溶剤を使っているのかを確認してみると、安心です。

それぞれの溶剤の特徴と、洗える素材などについて、見ていきましょう。

  • パークロロエチレン(テトラクロロエチレン)
  • フッ素系溶剤
  • 石油系溶剤

パークロロエチレン(テトラクロロエチレン)

パークロロエチレン(テトラクロロエチレン)は、比重が1.63で、ドライクリーニング溶剤の中でも、油汚れを落とす効果が最も強力なのが特徴です。

クリーニングのときの「叩き」や「もみ」に強く、短時間で洗浄・乾燥ができるため、汚れがひどくて目立つ衣類などにおすすめですが、柔らかい風合いの素材や、スパンコールのついた衣類などには不向きです。

パークロロエチレンは、有害物質に指定されており、微量の排出も規制されています。

フッ素系溶剤

フッ素系溶剤は、比重が1.55で、パークロロエチレンの次に比重が高いため、洗浄時間を短くすることができます。油汚れを落とす効果は弱く、口紅や油性インクなどの汚れが付着したドライクリーニングには向きません。さらに、ボタンや樹脂素材に損傷を与える場合があるため、ビーズや装飾ボタンのついた衣類には使われないケースが多いです。

フッ素系洗浄剤は、その昔「フロン」と呼ばれ、人の体に対する毒性が極めて少ない理想の溶剤として注目されたこともありましたが、1995年末に、オゾン層破壊の原因物質であるとして、国際的に製造が禁止され、代替フロン(HCFC-225)の製造も2019年末に終了しました。

石油系溶剤

石油系溶剤は、日本で最も普及している溶剤で、比重が0.77~0.82と、3種類の中で一番小さく、油汚れを落とす力も低いため、デリケートな素材の衣類に使われています。

おしゃれ着などの洗濯表示によく見られる「ドライ&セキユ系」マークは、石油系溶剤を指しています。石油系溶剤が指定された衣類の中には、石油系溶剤以外の溶剤で洗っても問題ないものも多数あるようですが、一部の衣料メーカーは、他の溶剤で洗えるにもかかわらず、一番優しい溶剤という理由から、「ドライ&セキユ系」マークを付けていることもあるようです。

ドライクリーニングのメリット

ドライクリーニングをすると、衣類がパリッと仕上がります。特にスーツの襟元のラインが格好良く決まるため、「できるビジネスパーソン」を演出するには、最適です。ドライクリーニングのメリットは、以下の通り

  • 衣類の形が崩れにくい
  • 油汚れに強い

衣類の形が崩れにくい

衣類の種類にもよりますが、自宅の洗濯機で水洗いすると、形が崩れて縮んでしまうことがあります。例えば、カシミヤのセーターなどの毛製品やレーヨンのブラウスなどは、水洗いすると縮んでしまい、けば立ってしまいます。お気に入りのセーターが縮んで着られなくなるのは、悲しいですよね。

ドライクリーニングは、水を使わずに洗濯するため、縮んだり、形が崩れたり、色落ちしたりしやすいウールのスーツ、カシミヤのセーター、シルクのドレスも気兼ねなく洗濯できます。中でも、カシミヤのしっとりとした風合いは、ドライクリーニングをすることで長持ちします。

油汚れに強い

衣類に付着している油汚れは目に見えないのですが、結構あります。人間の体から出る皮脂汚れの他、排気ガス、大気の汚れから生じるすすやホコリにも、油は含まれています。

ドライクリーニングは、油汚れに強い効果を発揮します。油染みのほか、油性ペン、ボールペンのインク、口紅、ファンデーションなど、水洗いでは落とせない油性の汚れを落としてくれます。

ドライクリーニングのデメリット

ドライクリーニングのデメリットは、以下の通りです。

  • 水溶性の汚れは落ちづらい
  • 環境汚染

水溶性の汚れは落ちづらい

ドライクリーニングは、油で洗っているので、油汚れには効果を発揮しますが、汗、果汁、しょうゆ、清涼飲料水、アルコールなどの水溶性の汚れには、あまり効果がありません。

例えば、サマーウールのスーツは、ドライクリーニングすると皮脂などの油汚れは落ちますが、汗染みには威力を発揮できません。そこで、補足として、汗抜きクリーニングを行うことになります。

汗抜きクリーニングとは、ドライクリーニングの一種で、ドライクリーニングの溶剤の中に、汗抜き用の特殊な洗剤と水分を、一定量加えて洗います。汗抜きクリーニングを行うことで、汗による染みや黄ばみ、悪臭、繊維の劣化などを防ぐことができ、スーツや制服などの大切な衣類を、長く快適に着続けることができます。

環境汚染

ドライクリーニングに使用している石油系溶剤は、環境汚染の観点から、捨てることができません。溶剤を排水してはいけないことは法律で定められており、溶剤管理が義務付けられています。クリーニング店は、溶剤をフィルターでろ過し、汚れを取り除いて、キレイな状態に戻してから、繰り返し使っています。つまり、何か月も同じ溶剤を捨てずに何度も使い回している、というわけです。当然、しっかりした管理をしないと、溶剤はすぐに汚くなってしまうため、品質管理には細心の注意を払っています。

ドライクリーニングをした後、洋服から嫌な臭いがしたり、色移りが発生したり、汚れが落ちていなかったりするのは、汚れたドライクリーニング溶剤が原因です。仮に、ドライクリーニングをしたばかりのスーツから嫌な臭いがした場合は、溶剤の管理が行き届いていないと判断して、店舗を変えるなどの対応を考えた方が良いでしょう。

ドライクリーニングマークがある衣類は自宅で洗濯可能?

「ドライクリーニングマーク」は、「ドライクリーニングをしても大丈夫ですよ」という意味なので、洗濯するときは「絶対にドライクリーニングをしなければならない」ということではありません。さらに、「ドライクリーニングマーク」に加えて「水洗い可マーク」があれば、自宅でクリーニングすることができます。

また、「ドライクリーニングマーク」の他に「水洗い不可マーク」が付いていたとしても、ポリエステル、レーヨン、麻、レースなどの素材は、自宅でクリーニングできる場合があります。

自宅で洗濯する場合、ドライクリーニング対応の特別な洗剤などは不要です。「エマール」などの市販のおしゃれ着用洗剤で、十分対応できます。ドライクリーニングマークのついた洋服は、デリケートで、強い力が加わると傷んでしまうこともあるため、絡まり防止に必ず洗濯ネットを使いましょう。

自宅での洗濯の方法は、「洗濯機洗い」か「手洗い」の2つから選んでください。きれいにたたんで、洗濯ネットに入れて、洗濯機の弱水流コースで洗うか、洗面器に水を張り、5分ほど優しく押し洗いします。

洗濯終了後、衣類は手で絞らないでください。きつく絞ると、繊維が縮み、固くなってしまう恐れがあります。洗濯機で20~30秒間脱水した後、形を整えてから、陰干しします。

しかし、色落ちや形崩れ、しわなどができやすくなり、風合いが劣化するため、「ドライクリーニングマーク」のある衣類を自宅で洗濯することは、あまりおすすめできません。

クリーニングに出すべき衣類

「ドライクリーニングマーク」が付いている衣類は、全て自宅で洗ってもいいわけではありません。間違った洗い方・乾かし方をすると、二度と着ることができなくなることもあります。高額なオーダーメードのスーツなど、長く着続けたい大切な洋服は、クリーニングに出した方が、色落ちせずに長持ちします。

クリーニングに出すべき衣類は、以下の通りです。

  • 水洗いできない衣類
  • 高額な衣類

水洗いできない衣類

水洗いできない衣類は、以下の通りです。

  • ウール製品
  • 革製品
  • シルク・レーヨンなどの製品
  • 特殊な装飾製品

例えば、カシミヤに5%だけシルクが混じっているセーター(混紡品)は、水に浸けたときの縮小率が、カシミヤとシルクで異なるため、風合いや形が変化する恐れがあります。

ちりめんなどの強ねん糸を使った生地、ベルベットなど毛倒れする生地、和服・和装小物、芯地を多く使っているコートやジャケット、特殊な飾りが付いているドレスやワンピースなども、デリケートで傷みやすいため、クリーニングに出すことをおすすめします。

高額な衣類

ブランド品のダウンジャケット、コート、オーダーメードのスーツ、ウェディングドレス、パーティドレスなどといった高額な衣類は、クリーニングを利用することで、長持ちすることがあります。高級品やブランド品を取り扱っているクリーニング店にお願いすると、色あせたスーツが、新品のような風合いに戻るケースもあるようです。

高額な衣類のクリーニングとあって、丁寧に仕上げてくれるため、お値段も割り増しになっているケースが多いのですが、ブランド品をたくさん持っている方や、大切な衣類を長持ちさせたい方は、検討してみてください。

まとめ

ドライクリーニングについてまとめてみましたが、「ドライクリーニングマーク」の元々の意味を勘違いしていた方もいらっしゃるのではないでしょうか。さらに、マークが付いていても自宅で洗濯できるなんて、目からうろこですよね。しかし、ブランドの洋服や高額なダウンジャケットなどの大切な衣類を長持ちさせたいなら、やはりプロにお任せするのが無難です。

宅配クリーニング「ラクリ」のドライクリーニングは、臭いのきつくない溶剤をはじめ、肌や環境に優しいEM菌の洗剤などを積極的に取り入れ、丁寧に仕上げてくれます。しかも、高級品でも追加料金はかかりません。高品質のクリーニングを、日常に取り入れてみませんか。